敷地は南に道路を挟んで会社のある周辺環境の開けた角地にある。設計要件として外部に車を4台駐車が出来るゆったりとした駐車スペースや、開放的なLDKを中心にして家族が明るく過ごすことが出来る居場所のご希望から設計のイメージを膨らませていった。

 

一般的にはLDKは南に大きな窓を計画し開くという事がセオリーだが、今回はLDKを中心にして洗面、脱衣、浴室、ファミリークローゼット、各寝室が相互に快適な関係をつくることが優先事項であった。そのような事から各スペースの配置と関係性を作ることで、LDKを真ん中にした動線と空間配列を作る事とした。各動線計画からは一切の無駄を排除している。

 

LDKは西側にアイレベルの窓を設けているが、南側の高い位置からも光を取り入れることが出来る計画とした。このような計画にすることでプライバシーにも配慮して落ち着いて過ごすことが出来ると考えている。

 

また、寝室は主寝室とその他の子供部屋は音などに配慮し位置を離すこととした。独立性が高い各寝室を最初から計画していることも計画のポイントである。

 

そしてもう一つの大きなポイントの庭は北側にタイルデッキのテラス、南側は寝室から出ることが出来る陽当たりの良いデッキテラスを準備した。それぞれの庭は特性が違うが、気分によって使い分けることが出来る様に考えている。

「南北の家」はご家族の暮らしの中心となるLDKを中心に南と北の環境を取り込み明るく快適に暮らすことが出来る家のご提案です。